Janeさんは銀座コクリコ美容外科おなじみのアメリカ人の患者様です。
BOTOXはかれこれ3回目になりますが、治療を行なうようになってからは、常に眉間に刻まれていた縦じわがほぼ消失して大喜びされていました。
今回は前回の治療から4~5ヶ月経って、少ししわが気になってきたというので来院されました。
治療室にて・・・
NS(ナース)
「Janeさん、では、お写真をお撮りしますよ。まずは、普通の(おすまし)顔で。はーい、OKです。」
NS「次は額にしわを作ってください。」
Jane (鏡をちらっと見ながら)「オー、シワ、スゴイネ。オバーサンミタイダヨ。」
NS「はーい、OKです。」
NS「次は、しかめてここに(眉間に)しわを作ってくださいね。」
Jane「コレデ イイカナ?」
NS「はい、そんな感じです。はーい、そのままですよー。OKです。」
Jane「ニホンゴ ベンキョースルト シワガフエルネ・・・」
Janeさん曰く、日本語は難しいので、考えてしまい、よく眉間にシワが寄るとのことです。
写真を撮った後は、麻酔クリームと氷を使いながらのボトックス治療です。
注射ですから痛くないと言えばウソになりますが、量が少ないため、一瞬チクッとする程度です。
ボトックスとは、元々、米国アラガン社(*)が作った製剤の登録商標(商品名)ですが、ボツリヌス菌の毒素を利用した治療の代名詞ともなっています。
現在では多くの会社がボツリヌス製剤を製造していますが、精製の点からも安定した力価からもアラガン社のものは安心と言えるでしょう。
当院でもアラガン社のボトックスを使用いたしております。
•2005年よりアラガンはグラクソ・スミスクライン(GSK)にボトックスの開発権と販売権を供与しています。
このボトックスというお薬は、元々は眼瞼痙攣などの特効薬として使われていましたが、表情筋によるしわをも改善することが分かり、美容目的としても使われるようになりました。
神経と筋肉の接合部に働き、注射の1~2日後からじわじわと効果が現れてくるという特徴ある効き方をします。
筋肉の緊張をしばらくの間(数か月~半年)緩和してくれる薬というわけですが、額や目尻など表情筋によるしわの改善はもちろんのこと、ガミースマイルの治療やエラ痩せ(小顔治療)、さらには多汗症や片頭痛治療にまで幅広く応用されています。
それでは、10日後のJaneさんの状態をお見せいたします。
Dr 「Janeさん、いかがですか?」
Jane「イイヨ」
まずは、おすまし顔の写真です。
Dr「では、上を見てください。」
Dr「もっと上のほうを見てみてください。」
Jane「ミテルヨ」
Dr「では、今度はここ(眉間)にしわを寄せてしかめてください。」
Jane「オー シワ デキナイネ」
以下、同じ表情を作った場合のBefore/Afterダイジェストです。
このようにボトックスは少量で非常に効果のある素晴らしいお薬です。
患者様も治療を何度か受けるうちにしわを寄せる癖も次第に治っていきますので、そのうち同部位の治療は半年に1回くらいで済むようになります。
Janeさんの額と眉間の治療も次は半年後くらいになるのではないでしょうか。額や眉間のボトックス治療の後に頭痛が治る(緩和される)方もあります。
PC作業などで目を酷使したり、眉間にしわを寄せる機会の多い方には、ぜひ、ボトックス治療を受けていただきたいと思います。
ボトックスが、しわや頭痛を治し、あなたをさらに若々しく変えてくれます。