まず治療前の写真をご覧ください。腕の色素性母斑(ホクロ)が2つあります。

局所麻酔を行い、治療を行いました。これが治療直後の状態です。色素細胞はRF機器から出てくる高周波により蒸散されます。写真をよく見ていただくと分かりますが、ホクロがなくなった分だけ(元のサイズより少し縮みますが)患部が凹んでいるのが観察されます。この時は除去を行ったばかりで局所麻酔の影響もあるため、患部周辺はむしろ白っぽい状態になっています。この白い状態のまま、すーっと患部が消えていったらいいのですが、残念ながらそうはなりません。この後に炎症が起こるためです。

 

施術直後

治療が終わると看護師さんより具体的な患部のケアについての説明(確認)があります。数十分も経つと、患部には炎症、すなわち腫れや赤みといった生体反応が起きてきます。これは白血球や血小板などから様々な内因性の化学伝達物質が遊離されることによりますが、これらの反応は傷の修復への第一歩でもあります。感染を防止しつつ患部を湿潤な状態で保護しましょう。(軟膏はクリニックよりお渡しいたします)

さて、およそ1週間が過ぎました。治療から数日~1週間くらいが傷口が一番目立つ時期とも言えます。直後の写真と見くらべてみてください。ただ、一方で傷口の凹みはほとんど分からないくらいまで改善しており、かさぶたが出来てきています。治療後の炎症反応は、傷の悪化を示すものではなく、必要不可欠な治癒過程なのです。

 

この後、患部の赤みが完全に消えるのは、いつとはっきり申し上げることは出来ません。体のどこの部位のどのくらいの大きさのホクロかということや個人差が大きいからです。顔の場合は治療から1ヶ月も経つと目立たなくなることがほとんどです。体の場合は1~2ヶ月も赤みが残っていることがありますが、患部の皮膚が厚くなってくる(線維化)と徐々に目立たなくなっていきますので心配ありません。ただ、3ヵ月過ぎてもまだ黒い色素が出ているような状態が見られましたら再治療が必要となりますので、再診を受けてください。
最後にこの方の6ヵ月後の写真です。よく目を凝らすと分かりますが、傷はほとんど分からない状態になりました。ホクロの除去、完了です。


Before→治療直後→1週間後→After

 

 

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